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雨の多い季節になりましたねぇ。
早いもので「とり×とり」が発売されてから、もう半年以上経つのですね。
さて、今回の「とり×とり」のすみっこは前回に引き続き、サブキャラクターその2として仇役の「イグニオス」とその従者「マミー」です。
てさて、今回はサブキャラクターそのに
本作唯一の明確な悪役、「イグニオス」と、その従者の「マミー」についてお話いたします。
「イグニオス」と「マミー」基本的に作中ではセットで登場する二人なのですが、実は、キャラクター誕生の順番としては、「マミー」の方が先でした。
そもそもこの「とり×とり」という企画が、「沢山の女の子怪物が登場する」というコンセプトを持ったものでしたから、思いついた怪物は全部設定を起こしちゃえ! みたいな乱暴なところがありまして(笑)。

それでもまあ、他のキャラクターについては基本「役割」が決まってから設定していたのですが、「マミー」だけは、役割が決められる前、それもかなり初期から外見設定だけは存在していました。
そして、ある程度キャラの役割と位置づけも決まった、設定の追い込みの時期。
未だ立ち位置の決まっていなかった「マミー」をどう扱おうかなあと考えたとき、玉沢の頭に浮かんだのが、「そう言えばこの企画には明確な悪役がまだ設定されていないから、マミーは悪役にしよう!」ということ。
きっと、漫画だったら玉沢の頭の上には電球がともっていたと思います(笑)。

ただ、悪役にすると言っても、マミーだけではなんだか弱い
というか、コイツ全面に立って悪さするタイプじゃない。
すると、もう一人わかりやすい、明確な「悪役」がいるよなあ……とまあ、そんな考えから生まれたのが、「イグニオス」でした。
この期に及んで、またキャラクター追加です(笑)。
いい加減にしろって感じですよね(笑)。

まあ、ともかくそんな感じで誕生した「悪役・イグニオス」。
私が最初にイメージしたのは、カッコつけている、一見二枚目のイヤなヤツ、でした。
まんまですね(笑)。
王になるという野望を叶えるため、アシュタロテを自分の妻に、と狙っていたわけですが、当初の予定では、アシュタロテを捕まえてあんな事こんなことエロエロする予定でした。
いや、まあ、さすがにそれをやってるとどこまでもシナリオが長くなってしまいそうだったので、泣く泣くカット、したんですけれど。
このエロエロ展開は、「サキュバスにヒドイ事されるアシュタロテ」と並んで玉沢的にとても書きたいシーンでしたので、いつかどこかで、書く機会があればいいなあ、と思っています。

ちなみグニオスさん、「やられっぷりが素敵」という感想を頂いたりもしたのですが(笑)、実際、その辺りは玉沢としても気合いを入れた部分だったりします。
やっぱりね、こういう悪役はやられるときはみっともない方がいいよなあ、と思ったので(笑)。
それをユーザーの皆さんに笑って貰えたのだとしたら、私の狙いはばっちり成功ってことで、ちょっと嬉しいです(笑)。
あ、ちなみに「お返しディスク」のドラマを聞いてくださった方はお分かりかと思うのですが、あのドラマでは、別方向で遊びまくってみました。
収録の際ですね、イグニオスの声を聞いていたら、色々とネタが浮かんできまして(笑)。
音響ディレクターさんや声優さんと一緒になって色々盛り上がって、調子に乗ってみました。
こちらも、楽しんでいただければ嬉しいです(笑)。

さてさて、それでは「イグニオス」はこの辺りにしまして、次はその従者であるミー」のお話。
こちらは、「イグニオス」より先に設定されていたものの、「役割」については明確ではなかった、というのは上に書いたとおりですが、性格に関してだけは、イメージラフが上がってきた段階で、ほぼ決まっていました。
つまり、「寡黙で、ほとんど喋らない。感情表現がほとんど無い」
やっぱりミイラですから、こう、ぺらぺら喋るのはヘンだよなあ、と思ったわけです。
おかけで、エッチシーンも含めて、台詞はほとんど吐息だけ、というキャラになったわけですが(笑)。
これはこれで、エッチシーンはすごくエッチになったんじゃないかな、と思っています。
声優さんは、ものすごーく大変だったと思いますけど(笑)。
どうも、ありがとうございました&お疲れ様でした!


ただ、一つだけ残念だったのは、マミーってものすごく強いイメージで設定していたのですけど、その強さを生かし切れず、表現しきれなかったこと。
これは、今回の反省点だったりします。
時々感想でも頂くのですが、「とり×とり」は全体的にそう言うところがちらちらあって、それはもう、本当に私の未熟さ故だなあ、と思います。
今回の事を糧にして、今後はその点、もっともっといい感じで書けるようにしていきたいものです。

さてさて、それでは最後に、「マミー」、「イグニオス」の名前の由来など。
まあ、「マミー」に関しては言うまでもないですね。
そのまんまです(笑)。
「イグニオス」に関しては、もともと「蛇っぽい狡猾でしつこい性格」というのをイメージしていたものですから、クトゥルフ神話などに登場する「蛇神イグ」をローマっぽくもじって、「イグニオス」としました。
安直だと思いますが、まあ、今回のこの企画の場合、「安直」はコンセプトの一つですので(笑)。

(文/玉沢円)
ミーはかなり初期からデザインがありました。
ウルド・ヴォルフェ・フランソワなど主要キャラとほぼ同時期に形としてはありましたねぇ。
実は結構お気に入りなキャラです。

グニオスはかなり後半にデザインしました。
美形なだけだとちょっと・・・・・・と思ったので、刺青っぽいのを顔に入れました。
基本的には良くある美形の悪魔の姿ですねぇ。
ミーをデザインしたときにまず悩んだのが、画面に出したときに包帯だらけなのは良いとして、色として地味になるのではないか?ということでした。
で、「じゃあ所々肌が露出したデザインにしよう」と思い「どうせなら胸も強調したいよね?」というわけで下乳になりました。

包帯だけじゃあねぇとも思ったので、片目は眼帯で隠すことにしました。
デザイン的には初期稿から決定稿まで、全く変化していませんね。

イグニオスは初期稿〜第二稿では肩のアーマーが普通っぽいのっぺりとしたものだったのですが、ちょっと悪役っぽくないなぁと思い、原画に起こす段階で恐竜の頭骨に変更しました。
表情は割と普通に描きましたが、今思えば、もう少し崩れた表情があってもよかったかなぁ。
見事なやられっぷりに似合うようなギャグ顔とかもね。
ポーズとしてはマミーは有名な某外国人歌手のホラープロモムービーのゾンビっぽいイメージを意識しました。
両手を揃えてだらーんとしているかぬっと突き出しているか、だけですけど。

肘関節から腕がとれて「○ケットパーンチ!」とかも考えたのですが、さすがに暴走しすぎかな?と思い留まりました。



グニオスは威圧感のあるポーズ(とはいっても設定と同じポーズですけど)でちょっとキザっぽい感じで描きました。角のデザインがおなじく角のがあるサキュバスと似ないように意識しましたねぇ。
(文/さいとうつかさ)
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