さて、先週に引き続き裏話ですが、何とコーナー化してしまいましたっ!
その名も「とり×とりのすみっこ」。安易ですねー(苦笑)
第二回目は幼馴染のヒロイン、杉浦あこと、その変身体のサキュバスです。
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あこちゃんのコンセプトは、『昔は仲良しだったけど、今は疎遠になってしまった幼なじみ』でした。
まんまですね(笑)。
幼なじみといえば仲がいいもの、というのがある種の『お約束』なわけで、その『お約束』を狙った『とり×とり』が、そこだけ変化球を投げるのもいかがなものか、という意見がなかったわけではないのですが、ここはあえて、その設定を押し通させてもらいました。
というか、一昔前は『疎遠になった幼なじみ』って割と『お約束』だったと思うのですが、これって私の頭の中が古いのかも知れません(笑)。
最近よく、『玉沢君って言語感覚が少し古いよね』とか言われるのです(汗)。
とと、話が脱線しました。
まあ、そんな『昔は仲良しだったけど、今は疎遠になってしまった幼なじみ』のあこちゃん。
優しくて控えめ、少し自罰的、という設定も初期設定からあったものなのですが、それも相まって、ヒロインの一人としてはちょっとばかり押しの弱いキャラクターになってしまいました。
その分、各シナリオで非常に使いやすい、しっかりと脇を固める存在にはなってくれたのですが、やはりそれではヒロインとして問題あり。
そう考えて、生まれてきたのがあこシナリオであり、サキュバスという存在でした。
あこルートの流れ自体は大方、キャラ設定の時から考えていたとおりだったんですが(押しが弱いということでてこ入れはしましたけれど)、サキュバスは最初の段階ではまったく存在していなかったんです。
ただ、あこちゃんのシナリオを煮詰めていく上で、『この子は色々ためこんでそうだよなあ』とかぼんやり考えていると、ある時脳にぴぴーん、とデンパが届きまして。
そこで、ある程度キャラ設定なんかも進んで、そろそろ突っ込んだお話をしよう、ということで出向いた打ち合わせの席で、キャラクターを増やしたいということを切り出しました。
その時原画担当のさいとうさんは笑ってましたけど、内心は『ぶっ殺すぞこの野郎』とハラワタ煮えくりかえってたんではないかと思います(笑)。
ちなみに名前については、昔の野球選手に詳しい方はすぐにピンと来られるのではないかと思いますが、もう一つありまして。
実は、アシュタロテと同じ辺りから来てるんですよね。
むっちゃ、小ネタですけど。
『とり×とり』にはこういう小ネタが沢山仕込んであるので、わかる方はニヤリとしていただけてたら嬉しいなあ、とか思います。
さてさて、それでは今回はこれにて。
またまたお会いいたしましょう♪
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(文/玉沢円)
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あこさん(社内ではこう呼ばれていました)はお人好しで、いわゆる「尽くすタイプ」かな。幼馴染でとある事情があって疎遠になってしまったという設定はかなり初期からあり、アシュタロテと双璧をなすキャラクターとして設定されていました。
に、してはかなり地味なデザインですが(笑)
ツリ目の多い『とり×とり』の中で貴重なタレ目の一人です。
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あこさんの第1稿と2稿です。
最初は今よりも明るいというかはつらつとした感じでデザインしていました。
その後紆余曲折があり、タレ目で、地味で、お人好しでといったイメージに変化しました。
実は割と描きやすかったせいもあり、好きなキャラの一人です。(もっとも僕はデザインしたキャラは全て好きなのですが)
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あこさんは滅多に怒らないキャラクターです。
怒らない、というよりも怒れないと言った方がいいのかな。ジャパニーズスマイルというかなんというか。自己防衛のために笑って済ませてしまう。そんなかんじ。
心の中では鬱屈してそうだよなあ〜。
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作業着(ツナギ)の設定ラフ。
農業学校ということもあって体操服以外にもこういった設定を色々作っていました。
あこさんと和美ではツナギの着こなし方も変えてあります。
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壁紙とかで気が付かれた方もいらっしゃると思いますが、実は立ちのグラフィックは全キャラクターつま先まであります。
あこさんはグラフィッカーの方には誰が塗るか取り合いになるほど人気でした。
理由を聞いてみたら、『塗りやすい』からだそうで(苦笑)
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サキュバスはあこさんの負の象徴ということもあり、基本的に映し鏡の姿としてデザインしました。なので髪の分けも逆で、目もツリ目です。
胸があこさんよりもちょっと大きくなっているんですが、これはあこさんが「もうちょっと胸が大きければいいのに」と思っているから・・・・・・と僕の脳内ではなっています。
第1稿ではピアスとか結構していたんですが、立ち絵のときに痛々しいかな?ということでなくなりました。
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あこさんのカラーバリエーションです。
髪の色は左端の色を、制服は最終的には白が良いだろうということになり、現在のものになりました。
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(文/さいとうつかさ)
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