木緒の実家は奈良にあるのですが、比較的交通の便に恵まれた場所でして、
まあ首都圏に比べると田舎ではあるのですが、程々に便利な良い所です。

さて、そんな奈良の王寺とは違って、はるくるの舞台は想像を絶する田舎になります。
『よくわかるはるくる』第一回はその舞台の紹介から始めたいと思います。

はるくるの舞台は何度も言っておりますが田舎です。
田舎の説明をする際、『周りに何もない』『イオンまで50キロ』『最寄り駅が存在しない』『頻繁に道路が雪で埋まる』
などといった説明が用いられますが、はるくるの田舎はそんなレベルではありません。
もう一切、何も無いのがはるくるの田舎なのです。

どうですか。死にたくなるでしょう。
見渡す限りの田んぼとあぜ道、緑の山と青い海。
当てつけのようにぽつんと存在する学生寮が、より一層何も無さを引き立てます。

その上で悪目立ちする一本の煙突。
明らかに何かを意味する、延々とそびえるコンクリートの塔。
怪しい匂い、というか怪しさしか存在しないこの塔、
一体何を意味しているんでしょうか。(よくありそうなヒキ)


そしてこの寮ですが、どこかの温泉旅館のような古めかしい佇まいで、
この辺も不思議空間炸裂で見る者の不安感を煽ってくれます。
上にあるのは主人公の部屋ですが、明らかに旅館の一室です。

寮のロビーや廊下もかなり異彩を放っているんですが、
その辺りの背景は制作進行上まだアレでソレなので、また後日ご紹介させて頂きます。


主人公達の住んでいるこの世界には、寮の他の建造物として、
彼らが通う学校があります。この学校もまた、舞台の田舎っぷりを真正面から表しています。

昔テレ朝の深夜でやってたテレメンタリーのタイトルバックに
使われそうな『ザ・寂れ』って感じの学校ですね。


ここに通えと言われたら色んな意味で覚悟が必要ですが、
彼らはここしか学校が無いのでどうしようもありません。
申し訳程度に添えられた朝礼台がいい風合いを醸し出しています。


ところが教室内に入ると、急にインフィニットなんとかみたいな空気が全体に漂います。
黒板の代わりにスクリーン、レトロ調の机の上にはノートパソコン。明らかに違和感です。


彼らはここで学ぶことになりますが、
先生とかどうするんでしょうか。他に生徒はいないんでしょうか。
というか、そもそもなんで学校に通うんでしょうか。
謎は深まるばかりです。


繰り返しますが、主人公とヒロイン4人は、この寮と学校、そして延々と広がる田舎の中で、ただれたハーレム生活を送る事となります。

そしてそこから次第に、世界の違和感について考え始めたりするわけですが…
その辺につきましては、今月末に体験版などが出る予定になっておりますので、そちらにて体験して頂けるととても嬉しいです。
(※今作は本当に変わった作品なので、購入される前に必ず体験版をプレイされる事をお勧め致します)


というところで、『よくわかるはるくる』第一回を締めさせて頂きます。
あまりよくわからなかった気も致しますが、次回以降はもう少しわかるようになるんじゃないかなと思います。たぶん…。


第二回は登場するキャラについて、渡辺さんと共にお話しする予定です。どうぞお楽しみにです。